院長の挨拶

 当クリニックは頭痛をはじめとする慢性の痛みの診断治療を目的として,2002年5月に開院いたしました。慢性頭痛のみならず,2008年には難治性の慢性顔面痛を専門に診る顔面痛外来も併設いたしました。

 これまでの多くの治療経験から,脳MRI検査などで異常がないにも係わらず,治療を受けても良くならない患者様には,種々の精神的ストレスが背景にあり,睡眠が良くとれないため,背中や頚部,顎関節周囲の筋肉が硬くなり,関連痛が起こっていることが多く見られました。また頭痛が慢性化する背景には,頸髄での何らかの慢性炎症が続いている可能性が予測されました。
 これらの目に見えない原因を,脳神経外科,心身医学,ペインクリニックなどの専門知識を元に,詳細に診断治療するため,当院では2023年4月から,原因不明の慢性頭痛,顔面痛を主体に治療することをクリニックの目的として掲げております。

 また,これまでに積み重ねた臨床経験を多くの研究論文として発表しており,下段に掲載いたしました。何らかの用途で論文を必要とされる方は,「お問い合わせ」から用途を記載したメールを頂けると,PDFファイルでお分けすることも可能です。
 また日本頭痛学会誌に発表した論文は,Jステージでご覧頂けますので,日本頭痛学会のHP(リンク)をご覧下さい。

プロフィール


1953年  小樽市出身
 
1978年  北海道大学医学部卒後、同大脳神経外科医局入局
1979年  旭川赤十字病院勤務
1983年  秋田県立脳血管研究センター勤務
1985年  市立札幌病院救急医療部勤務
1988年  市立札幌病院脳神経外科勤務
1989年  札幌明和病院にて心身医学研修
1997年  北海道脳神経外科記念病院勤務
1999年  同病院副院長
2002年  脳神経外科・心療内科北見クリニックを開設

 

認定医・専門医等

 日本脳神経外科学会専門医,日本心身医学会専門医,日本頭痛学会専門医・指導医

頭痛関連論文 (主なもの,2023年4月現在)

1.脳神経外科領域における筋収縮性頭痛患者の心理背景.心身医療3;400-405,1991.
2.放散痛,関連痛としての頭痛:日本医師会雑誌114zs37-40,1995.
3.benign exertional headache:臨床医22;2652,1996.
4.慢性後頭部痛の病態に即した分類について.日本頭痛学会誌28:49-52,2001.
5.総説:手術療法の対象となる頭痛・顔面痛.ペインクリニック22:1675-1681,2001.
6.頭頚部の痛みの外科治療:脳神経外科医療の最先端シリーズNo.12 機能的脳神経外科(高倉金朋ら監修)先端医療社,194-200,2002.
7.脳外科サイドから見た頭痛:痛みと臨床2.先端医学社:295-303,2002.
8.心因性頭痛と紛らわしい器質性頭痛:ストレスと臨床13(8)34-37,フジメディカ社,2002.
9.疼痛の病型分類と薬物療法.脳神経外科学大全第10巻:機能神経外科,第5章 疼痛B,中山書店,2004;pp239-251.
10.難治性頭頚部痛に対する高周波熱凝固治療:機能的脳神経外科の最前線.CLINICAL NEUROSCIENCE22:1319-1322,2004.
11.片頭痛治療における安息香酸リザトリプタンの使用経験.新薬と臨床55:274-277,2006.
12.非定型的慢性頭痛:頭痛治療最前線.ペインクリニック27:1294-1303,2006.
13.片頭痛に伴う随伴症状への対処法とホームケア②睡眠障害を訴える患者さん.薬局58:2275-2280,2007.
14.変容性片頭痛について―片頭痛が慢性化するメカニズム仮説―.日本頭痛学会誌34:174-178,2007.
15.脳神経外科外来での痛みのとらえ方.特集/痛みの脳神経外科治療.脳神経外科ジャーナル17(3):190−198,2008.
16.緊張型頭痛難治例における学際的アプローチ.日本頭痛学会誌35(1):30-33,2008.
17.頭頚部の外傷による頭痛.特集:小児の頭痛-診断・治療の進歩.小児内科40(5):849-852,2008.
18.変容性片頭痛の病態仮説に基づいた治療結果.日本頭痛学会誌35(3):92-95,2009.
19.緊張型頭痛の分類と診断基準.頭痛診療ハンドブック(鈴木則宏編集).中外医学
 社,2009;pp130-138.
20.心因と頭痛-心身症としての頭痛.小児科臨床ピクシス12.小児の頭痛-診かた治しかた(五十嵐隆総編集,椎原弘章編集)中山書店,2009;pp186-187.
21.頚原性頭痛(cervicogenic headache)の見直し.日本頭痛学会誌37(1):17-20,2010.
22.頭頚部の頭痛の心療内科的な見方.特集:頭痛の心身医学.心身医学50:833-839,2010.
23.頭痛診療up to date.脳外科における頭痛:Modern Physician 31:2011-2018,2011.
24.ICHD-Ⅱでの片側顔面痛診断の見直しー三叉神経痛と神経障害性疼痛の鑑別および中枢性顔面痛について.日本頭痛学会誌38(3):290-297,2012.
25.こころと身体の相互関係:脳神経外科領域.脳とこころのプライマリケア第3巻.(日野原重明,宮岡等監修)株式会社シナジー 2013;pp119-147.
26.一次性頭痛の診断(片頭痛,緊張型頭痛など).新しい診断と治療のABC21.神経2 頭痛(改訂第2版).最新医学別冊 2013;pp50-61.
27.痛みの診断・評価法-外来診察のポイント.痛みのマネジメントupdate.日本医師会雑誌第143巻特別号(1).生涯教育シリーズ86.S76-77,2014.
28.後頭神経痛.神経症候群(第2版)Ⅵ.ⅩⅤ頭痛.有痛性脳神経ニューロパチーおよび他の顔面痛.別冊日本臨床,新領域別症候群シリーズ31:870-874,2014.
29.緊張型頭痛:一次性頭痛としての緊張型頭痛をどう捉えるか.日本頭痛学会誌42:46-49,2015.
30.緊張型頭痛と片頭痛の生物学的差異についての仮説.日本頭痛学会誌44:64-66,2017.
31.慢性後頭部痛(頸部由来の頭痛).ペインクリニック39:1445-1455,2018.
32.緊張型頭痛と片頭痛の生物学的差異についての仮説-第2報.日本頭痛学会誌45:195-200,2018.
33.ストレス関連障害としての慢性頭痛-緊張型頭痛の病態生理.心身医60:31-37,2019.
34.緊張型頭痛のICHD病型分類にエビデンスはあるか? 日本頭痛学会誌47 : 75-79, 2020.
35.緊張型頭痛の歴史と病態解明への展望:ペインクリニック42:182-190,2021.
36.緊張型頭痛の病態解明のための新しい方向性.日本頭痛学会誌 49: 107-112,2022.
37.非石灰沈着性後咽頭腱炎とは何か.日本頭痛学会誌 49: 223-228,2022.
38.緊張型頭痛の病態と治療に関する私見.ペインクリニック43:359-370,2022.
39.緊張型頭痛の病態と治療に関する私見.心身医63:436-444,2023.
40.慢性連日性頭痛と緊張型頭痛.日本頭痛学会誌50:99-102,2023.
 

著書


ようこそ頭痛外来へ
㈱青海社
〒113-0031東京都文京区根津1-4-4河内ビル
TEL 03-5832-6171 FAX 03-5832-6172

定価:1,680円(本体1,600円) 送料290円 
四六判 250ページ ISBN4-902249-4152-18-9
 

 

 

 

 

 

脳の痛み 心の痛み-
慢性痛からの開放をめざして-

三輪書店 1998
〒113-0033 東京都文京区本郷6-17-9 
TEL 03-3816-7796 Fax 03-3816-7756

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